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銀と灰色の世界にささやかな黄金の青春を

PBW「シルバーレイン」及び「サイキックハーツ」用のキャラブログです。そっち自体の知識がないと読んでも意味わからないですごめんなさい。ここに住んでいるのは、稲田・琴音(b47252)、アリス・ワイズマン(b57734)、シンディ・ワイズマン(b60411)、睦月・絵里(b80917)、睦月・恵理(d00531)になります。
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11.24.08:53

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  • 11/24/08:53

10.12.19:42

作ったきりアップしてなかったのをすっかり忘れ去ってなんか(以下略


誰かの声「……ぜんぜんあやしくないですよ?ところで、最初のほうのアップを見返すとだいぶ口調が変わったものです。ことにシンディ。キャラが固まってから見直すと色々と、うわ何をす」











 








シンディの目が、不意にぱちりと開いた。

どうやら知らぬ間にうたた寝をしていたようで、枕元には本が転がり、あたりはいつの間にかもう真っ暗になっていた。それも不思議はない、あんなに素敵な秋の日曜だったのだから。

上体を起こして見ると、窓から舞い込んだか、髪から桜がひとひら落ちた。その動きをぼうっと追った視線の先に、まだ瞼に残る昼の光を掻き消すような星空の瞬きが飛び込む。何ともいい夜、いい目覚めだ。口元がひとりでにほころび、こんな時のいつもの癖の通りに、星の歌が唇から細やかに紡ぎ出されてきた。

少し続けていると、そこにふともうひとつ渓流のように澄み切った歌声が合わさった。そしてシンディの表情が一層穏やかさを増した。それは彼女の愛する妹のものだから。

こんなことは時々あった。姉妹のどちらかが歌い始めると、もう一方もそれに声を合わせて合唱が始まるのだ。色々趣味は違う姉妹だけれど、歌うことがほんとうに好きなのは一緒で、二人いっしょに歌っているのは幸せだった。それがいつであろうと、どこであろうと。そんな気分の時なら、歌のふさわしくない場所などこの世にはないのだ。すぐに歌い始めるのがよい。

星空の欠片のような姉の声と夏草のような妹の声が合わさり、窓から覗く花々をさやさやと揺らしていく。声はアリスのほうが澄んでいるけれど、音に呼びかける才能はシンディの方がずっと上だった。だから、だんだんとシンディがアリスのメロディを導き、アリスの声は一層輝き出していく。まるで二人の日頃の生き方のように。

だんだん、全てのものから垣根が薄れて行った。いつの間にかそこは夢の中のようで、いつ歌が終わったのかさえはっきりとしないまま、二人はかすかに息をはずませてまだ残る風の震えにひたっていた。それは、二人が何より愛する時間のひとつだった……。

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