銀と灰色の世界にささやかな黄金の青春を

• 05/03/03:51

●一日目

マヨイガ経由で御所より出町柳駅へ。駅弁など楽しみつつお昼少し前位に糺の森へ。入口で思わず立ち尽くし、

「…ああ…私のどんな想像よりも…」

段々言葉も失って歩み、森の色を胸一杯吸い込んで…終いに茶屋で頂くのは、愛情を受けて育つとはこう言う事なのだなといつも学ばされる、大好きな燈子さんの笑顔。



まだ昼間の内には出町柳へ。叡山電鉄で昼の紅葉の隧道を抜け、貴船や比叡の名所を楽しみ…暗くなったらライトアップされた夜の隧道を帰るのです。

「ふふ、面白い程見え方が違うでしょう?」

最後に阪急嵐山傍の民宿へ。高価過ぎる所は学生の丈に合いませんし気を遣ってしまいます。夜は女子同士気安くお話したいですもの。

「そう言えば、殿方と約束ある娘ばかりですね?ふふ♪」

今回は女子同士、もしかしたら次は…ね?






●二日目

十三参りから渡月橋へ。

(…落した智慧を拾ったら、私も彼女程賢くなれるかしら?ふふ、無理でしょうね)

そして愛宕の鳥居傍の茶店へ。ある方の言葉を借りれば「器をもつ手のゆびまでもがみどりに染まってしまいそうな」中で静かに昼食。

「ね、美鈴さん、満葉さん…聞こえますか、この静けさ?」

いつもの賑やかさの他にも、生には色々な喜びがあります。私が未熟ながらも知る喜びの静と動をお伝えして更に豊かになって頂ければ…。



帰還前の最後は愛宕参り。

「最後は体力勝負ですよ?昨日から散々楽をしましたものね」

昇り切った後道を振り返れる喜びも…ね。

• 11/24/20:09
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