銀と灰色の世界にささやかな黄金の青春を

• 02/02/13:56

「遊びましょう、いっぱい、いっぱい！」

喜びだけを表して呼び声に答えます。最高の楽しい思い出を残してもらう為に。

「ボクはアリスって言いマス。あなた達ノお名前は？」

自分の遊び最初は橇。少年達を抱いて二人乗りの人がいてもいいカモ。彼らを温めるコトも出来マスし。

「ほら、坂ノ上までボクが曳きますヨ！ヌォオオオ！」

次は、五人ずつで固めの雪玉を二つ転がし、大きな大きな雪だるま造り！皆で台になって小さな二人をだるまの上に乗せてあげます。

「はい、目とお鼻デス。二人でつけて♪」

更に仲間の遊びを交え、出口が開いたら最後に雪合戦。皆で雪球を投げあいつつアツシ君を出口近くに寄せたら、橇をシャベル代わりに地縛霊に大雪波。

「さあ受けナサイ、秘密兵器っ♪」

雪に埋めてしまうように被せ、夢中にさせつつ視界を奪います。その隙にアツシ君が脱出シタら……お別れの始まり。Ignition.

「ゴメンなさい……ね。デモ、友達が雪に埋まレバあなたはまた一人ぼっちになってシマウ。それは悲し過ぎます」

防御も回復も考えず、唯渾身の一撃を。せめて苦しむ暇少なく、ね……。

彼が倒れたら消える前に抱き止め、膝枕にして撫でながら語りかけます。

「寝ないで遊んでタラ、友達が風邪引いて遊べなくナッチャイます。だから、今日はもう眠りなさい。悪い夢カラは皆で守りますから」

「また生れ落ちて出会えたら……また一杯、いーっぱい遊びましょうね。約束デス、友達……」
 

• 07/15/11:21
• 仮プレ
• コメント：0
• トラックバック: